施設・展示会等での感染症対策の徹底
政府や東京都の方針に基づき、「展示会等における新型コロナウィルス感染防止のための対応指針」を策定し、施設利用者に周知しています。また、展示会や会議の主催者に対して、サーモグラフィーや非接触体温計等の感染防止備品を貸し出しています。
持続可能な社会をめざす~東京ビッグサイトができること~
近年、ESGの重視、SDGsへの関わりなど、企業の社会的責任がより一層求められるようになりました。そこで弊社は本来の事業活動を中心に社会的責任を果たすことを基本理念とする「CSR基本方針」を策定しました。今後は、この方針に従って、ステークホルダーとの良好な関係を構築しながら、事業活動に取り組んでまいります。また、弊社は、SDGsとの関連性を明確化し、社員の意識の醸成を図りながら、事業活動を通じて関連のあるSDGsの達成に貢献してまいります。
CSR推進のイメージ
私たち、株式会社東京ビッグサイトは、「産業振興と地域発展の一翼を担い、社会に貢献する」という経営理念のもと、展示会とビルを中心とした事業活動を通じて、良き企業市民として社会的な責任を果たしてまいります。
当社はCSRを推進するにあたり、4つの行動指針を設定し、これらを主軸に据え、ステークホルダーと良好な関係を構築しながら、事業活動に取り組みます。
当社は、様々な利用者に配慮した施設・サービスの提供はもとより、大規模災害や感染症対策を始めとした危機管理体制を維持・強化し、安全・安心かつ快適な環境づくりを推進します。
課題 | 取組の方向性 |
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感染症対策 | 施設・展示会等での感染症対策の徹底 |
大規模災害等の対策 | 大規模災害等に対する危機管理体制の確立 |
安全・安心な施設・サービス | 誰もが安全・安心に利用できる施設・サービスの提供 |
CS(顧客満足度)向上 | 継続的なCS向上の取組 |
当社は、施設運営、展示会運営等の事業を進める上で、環境保全や持続可能性に配慮した取り組みを推進し、持続可能な社会の実現に貢献します。
課題 | 取組の方向性 |
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環境保全 | 環境保全への取組 |
持続可能性 | 持続可能な施設運営・展示会等の開催促進 |
廃棄物管理 | 廃棄物の適正管理・削減 |
再生可能エネルギー | 再生可能エネルギーの利用促進 |
緑化の維持・促進 | 施設内緑化の維持・促進 |
環境負荷低減 | 環境負荷データの取得・分析・活用 |
CSR調達 | 調達時のCSR配慮(人権、環境等) |
温室効果ガス排出総量削減 | 温室効果ガス総量削減義務の達成 |
自然共生社会への貢献 | 自然共生社会への貢献 |
当社は、各種事業活動を通じて地域の賑わいを創出するとともに、近隣事業者等と連携し地域の魅力向上を図ることによって、臨海地域の価値向上・更なる発展に貢献します。
課題 | 取組の方向性 |
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コミュニケーション | 近隣事業者等との連携 |
地域開発への貢献 | 地域で連携したMICE誘致の方策構築 |
地域振興 | 地域の賑わい創出、来街者の回遊性向上 |
慈善活動 | 社会貢献活動の実施 |
当社は、高い倫理観と危機意識を持ちながら経営に取り組むとともに、人材を尊重し、個々の能力を十分に発揮できる環境を整備することで、より健全で強固かつ弾力的な組織体制の構築を目指します。
課題 | 取組の方向性 |
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ガバナンス | ガバナンス体制の維持 |
リスクマネジメント | リスクマネジメント体制の維持・強化 |
情報セキュリティ | 情報セキュリティの徹底(個人情報保護を含む) |
情報公開 | 情報公開を通じた経営の透明性の確保 |
ダイバーシティ | 様々な職員が働きやすく、活躍できる環境づくり |
コンプライアンス | コンプライアンスの遵守 |
情報発信 | 国内外への情報発信強化 |
労働安全衛生・メンタルヘルス | 安全で健康な職場環境の維持 |
ワークライフバランス | ワークライフバランスの推進 |
人材育成 | 人材の育成と活用 |
政府や東京都の方針に基づき、「展示会等における新型コロナウィルス感染防止のための対応指針」を策定し、施設利用者に周知しています。また、展示会や会議の主催者に対して、サーモグラフィーや非接触体温計等の感染防止備品を貸し出しています。
当社主催の「危機管理産業展」において、完全事前来場登録制を導入、検温や消毒等を実施するなど、感染症対策を徹底し、安心安全なリアル展示会を実現させました。また、会場内には感染対策サポーターとして出展者の製品を各所に設置し、実際の感染症対策に活用いたしました。
東京ビッグサイトは、東京都との協定書に基づく一時滞在施設として、災害時における帰宅困難者等の受け入れに向けた訓練を実施しています。また、飲料水や非常食等、災害時に必要な備蓄品も保管しています。
無料Wi-Fiや誰でもトイレ等、あらゆる利用者の利便性向上を目指した環境の整備を進めています。また、地震や火災を想定した各種訓練を定期的に実施しています。
展示会開催時に発生する廃棄物の再資源化や館内のレストランからの生ごみの飼料化による資源の再生利用の促進に取り組んでいます。
また、適切な廃棄物処理の監督を行い不当投棄等の違法行為を未然に防止しています。
ペーパーレスによる打合せやFAXの使用削減等により、ペーパーレス化を推進しています。また、主催する展示会においてもマニュアル等印刷物のPDF化の検討を進めています。
東京ビッグサイトは、大規模事業所として、東京都と共同で東京都環境局に「温暖化対策計画書」を提出しています。
また、地球温暖化の対策推進体制のもと、環境対策会議を年3回実施し、事業におけるCO₂排出総量を確認しています。
東京ビッグサイトでは展示ホール照明のLED化を進めており、消費電力の削減を図るとともにCo2排出量の削減に取り組んでいます。
南展示棟に800㎾の太陽光発電設備を設置し、最大28ホール分の電力を発電しています。発電状況は南展示棟のサイネージでリアルタイムでご覧いただけます。
会議棟地下駐車場にはEV充電器を設置し、ZEV(ゼロエミッション・ビークル)の普及を促進しています。
歩行者が移動の際に床へ与える振動を利用した発電設備を導入し、再生可能エネルギーの利用促進に取り組んでいます。
都市景観の向上、大気浄化、建物の断熱性の向上、ヒートアイランド現象の緩和を目的に、壁面や屋上の緑化を実施しています。
東京ビッグサイトでは、東展示棟ガレリア・南展示棟の屋根に降った雨水を貯留槽に貯留し、ろ過・滅菌処理した後、展示ホール等の水洗トイレの中水の補給に活用しています。
水辺の景観や親水公園が魅力の臨海エリアに位置する東京ビッグサイトでは、地上、壁面、屋上を含む、約4万㎡の緑地を管理しています。
施設の前景となる庭園は、近隣の親水公園と連続した景観作りに配慮されて設計され、メジロやツバメなどの野鳥の移動の中継地としての役割も果たしています。
今後も来訪者や就業者のための快適な空間づくりと有明地区の自然保全を目指して、庭園の適切な管理をしていきます。
有明南エリアの事業者の皆様とともに2014年に有明エリアマネジメント連絡会を発足しました。
2019年1月から有明南地区の就業者や学生に向けたイベント開催及び有明の魅力を高める情報発信のために「CLUB ARIAKE」を立ち上げ、有明地区への愛着を深めてもらうための取組みを実施しています。
東京臨海副都心まちづくり協議会に参加し、会議や合同災害訓練、イベント等を通して近隣事業者との連携を強めています。また、同協議会の活動として社会運動への支援および賛同のメッセージを目的としたアウェアネスカラーライトアップを行っています。
若手空間映像クリエーターの発掘と有明地域の賑わい創出を目的として同アワードに協賛しています。毎年11月に東京ビッグサイトの会議棟壁面を活用して上映・審査会を開催しています。受賞作品については定期上映を行い、地域の賑わい創出に貢献しています。
2~5歳を対象としたランニングバイクの大会(ARIAKE KIDS CUP)を中心としたイベント「ACTIVE KIDS FESTA」の運営協力を行い、有明の賑わい創出に貢献しました。
東日本大震災に対する意識の風化防止と次世代の育成を目的に、東京都とNPO法人次代の創造工房と共催のもと復興支援イベントSTAND UP SUMMITを開催しました。東北・東京・海外の学生延べ1500名が集まり、復興について共に考えました。
内部統制基本方針に基づき、コンプライアンス委員会を設置し、会計・財務や服務を対象とした内部監査を実施しています。
また、全従業員に対し、コンプライアンスに関する研修を定期的に実施し、コンプライアンス遵守に取り組んでいます。
リスクマネジメント委員会を設置し、リスク対応計画の策定や計画等に基づく訓練等を通じ、会社を取り巻く環境の変化に対応したリスク管理に取り組んでいます。
東京2020大会を一つの契機として、2015年度から全社で利用する情報システム基盤のセキュリティ対策を実施しました。
2020年度に公式Webサイトのセキュリティ強化を主眼においたサイト環境を構築しました。
また、社員の啓発、教育として、情報セキュリティ研修、標的型攻撃メール訓練を毎年定期的に行い、情報漏洩防止に取り組んでいます。
健康経営の実現に向けて全国健康保険協会が行う「健康企業宣言」に取り組んでいます。健康増進を目的とした各種情報の提供や職場環境の整備などの健康づくりの取組を通じ、社員の健康確保及び満足度向上の実現、ひいては生産性の向上や組織の活性化に繋げていきます。
社員が自身の意欲と能力を存分に発揮しながら働き続けることのできる環境整備を多方面から推進していきます。
時差勤務など柔軟な勤務制度の他、育児・介護関連制度の充実など、多様なライフスタイルに対応することで、社員一人一人がより一層安心して働くことができる職場づくりに積極的に取り組んでいます。
社会情勢や事業環境が変化する中においても、当社の事業を持続的に成長させ、経営理念の実現と社会的責任を果たすことができる組織の確立に向けて、長期的な視点での人材育成や能力開発を推進しています。